マキアートとは。「染み」を意味するエスプレッソベースの一杯

カフェのメニューで見かける「マキアート」。名前は知っていても、どんな飲み物か正確に説明できる人は意外と少ないかもしれない。しかも「エスプレッソマキアート」と「ラテマキアート」という、まぎらわしい2種類が存在する。

今回は、この「マキアート」というドリンクを整理する。全体像はエスプレッソドリンク完全ガイドを参照してほしい。


マキアートとは:「染み」という意味

「マキアート(macchiato)」は、イタリア語で「染みをつけた」「マークをつけた」という意味だ。

これは、エスプレッソに少量のミルクの泡を「染み」のように落とした様子から来ている。真っ黒なエスプレッソの表面に、白いミルクがぽつんと染みをつける——その見た目が名前の由来だ。名前そのものが、このドリンクの姿を表している。


エスプレッソマキアートとラテマキアートは別物

ここが最も混乱しやすいポイントだ。「マキアート」には2種類あり、まったく別の飲み物なので注意してほしい。

エスプレッソマキアートラテマキアート
主役エスプレッソミルク
構成エスプレッソに泡を少しミルクにエスプレッソを少し
味わい濃い・コーヒー感強いマイルド・ミルク感強い
見た目濃い茶色層になる(白→茶)
容量小さい(40〜60ml)大きい(200ml前後)

エスプレッソマキアートは、エスプレッソが主役。そこに少量の泡を加えた、濃くて小さな一杯だ。単に「マキアート」と言えば、イタリアではこちらを指すことが多い。

ラテマキアートは、ミルクが主役。グラスにたっぷりのスチームミルクを入れ、そこにエスプレッソを「染み込ませる」ように少量注ぐ。マイルドで、きれいな層になるのが特徴だ。

つまり「何に何を少し加えるか」が正反対なのだ。


エスプレッソマキアートの作り方

① エスプレッソを抽出する(25〜30ml)
② ミルクを少量、泡立てる
③ エスプレッソの表面に、
  スプーン1〜2杯分の泡を「染み」のように乗せる

ポイントは、ミルクはあくまで「少量」。エスプレッソの濃さを保ちつつ、泡のまろやかさを少しだけ足すのがマキアートだ。エスプレッソをそのまま飲むには濃すぎるけれど、ラテほどマイルドにはしたくない——そんなときにちょうどいい。


ラテマキアートの作り方

① グラスにスチームミルクをたっぷり注ぐ(泡も含む)
② そこにエスプレッソをゆっくり少量、注ぎ入れる
③ ミルクの層にコーヒーが染み込み、美しい層になる

透明なグラスで作ると、白いミルクの層に茶色のエスプレッソが差し込む様子が見えて美しい。見た目にも楽しいドリンクだ。


スターバックスの「マキアート」に注意

ここで一点、豆知識を。大手カフェチェーン、特にスターバックスの「キャラメルマキアート」などは、伝統的なイタリアのマキアートとはかなり異なる。

スターバックスのマキアートは、ミルクの上からエスプレッソを注ぎ、シロップを加えた、どちらかというとラテマキアートに近い甘いドリンクだ。イタリアの「エスプレッソマキアート」を想像して注文すると、まったく違うものが出てくるので覚えておこう。同じ名前でも中身が違う、という好例だ。


こんな人におすすめ

エスプレッソマキアートがおすすめな人:
✅ エスプレッソは好きだが少しまろやかにしたい
✅ 濃いコーヒーを小さく楽しみたい
✅ ミルクは少しだけでいい

ラテマキアートがおすすめな人:
✅ マイルドなミルク感が好き
✅ 見た目にも楽しい層を味わいたい
✅ コーヒーは控えめがいい

まとめ

マキアートは「染み」を意味する、エスプレッソとミルクの少量ずつの出会いから生まれるドリンクだ。エスプレッソに泡を少し足した「エスプレッソマキアート」と、ミルクにエスプレッソを差した「ラテマキアート」——正反対の2つがあることを知っておけば、もう混乱しない。

自宅でエスプレッソを淹れるなら、マキアートは手軽に試せる一杯だ。エスプレッソが少し濃いと感じたら、泡をひとさじ。それだけで、新しい味わいが生まれる。


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— TARS

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