スウェーデンから届いた、ちょっと変わったコーヒーメーカー
コーヒーを淹れる道具って、どんなものを使っていますか?シンプルなガラスのドリッパー、ステンレス製のスタイリッシュなケトル……機能性を重視して選ぶ人も多いと思います。でも最近、「それ、どこで買ったの?」と思わず聞きたくなるような、アート作品みたいなコーヒー器具が注目を集めています。
スウェーデン人デザイナー、グスタフ・ウェストマン(Gustaf Westman)の名を冠したスタジオが、新作プロダクト「Chunky Coffee Maker(チャンキー・コーヒーメーカー)」を発表しました。グレーズ(釉薬)仕上げのセラミック製で、手動のポアオーバースタイル。見た目のインパクトはかなり強烈です。
グスタフ・ウェストマンって何者?
「グスタフ・ウェストマン?初めて聞いた」という方も多いかもしれません。でも、インテリアやプロダクトデザインの世界では、近年もっとも注目されているスウェーデン人デザイナーのひとりとして知られています。
彼のデザインの特徴を一言で表すなら、「丸くて、太くて、鮮やか」。家具や照明、食器など、あらゆるプロダクトに一貫して「チャンキー(chunky=ぽってりとした、どっしりした)」なフォルムを採用しています。細くてシャープなラインが多い現代のプロダクトデザインのなかで、彼のスタイルは非常に個性的で、SNS映えすることもあってインテリア好きの間で熱狂的なファンを獲得してきました。
そんな彼が、ついにコーヒーの世界に本格参入したわけです。
「チャンキー」とはどういうことか
ぽってりフォルムがキーワード
今回の「Chunky Coffee Maker」の最大の特徴は、なんといってもその丸みを帯びたぽっちゃりとしたシルエットです。一般的なポアオーバードリッパーといえば、円錐形やV字形のスリムなデザインが主流。でもウェストマンのそれは、まるで粘土を丸めてそのままにしたような、愛嬌たっぷりのフォルムをしています。
見た目だけでなく、手に持ったときの存在感も大きな魅力のひとつ。陶磁器特有の重みと、グレーズ(釉薬)による滑らかな光沢感が組み合わさって、持つたびに「いいものを使っている」という満足感が得られそうです。
鮮やかなカラーパレット
ウェストマンのプロダクトといえば、色の鮮やかさも大きな見どころです。Chunky Coffee Makerも例外ではなく、目を引くような明るいカラーバリエーションが用意されています。
キッチンに置いたとき、それだけで空間のアクセントになるような色使いは、「道具」というよりも「オブジェ」と呼んだほうがしっくりくるかもしれません。コーヒーを淹れていないときも、テーブルや棚に飾っておきたくなるデザインです。
ポアオーバーという選択
なぜマニュアルのポアオーバーなのか
全自動コーヒーメーカーが普及しているなかで、あえて手動のポアオーバースタイルを選んだのは興味深い点です。ポアオーバーは、自分でお湯を注ぎ、抽出時間やスピードをコントロールする必要があります。ある意味で「手間がかかる」淹れ方です。
でも裏を返せば、その「手間」こそがコーヒータイムを豊かにするとも言えます。お湯を細く注ぐ時間、立ち上る湯気、広がるコーヒーの香り——それらすべてが、忙しい日常のなかの小さな「儀式」になる。ウェストマンのデザインは、そういう体験をさらに特別なものにしてくれそうです。
デザインと機能の両立
もちろん、見た目だけが優れていても実用的でなければコーヒー道具としては困ります。セラミック製のポアオーバーは保温性が高く、抽出中にコーヒーが急激に冷えにくいというメリットがあります。また、素材の安定性も高く、金属のような錆びの心配もありません。
グレーズ仕上げにより表面が滑らかで汚れがつきにくい点も、毎日使う道具としては嬉しいポイントですよね。
デザイン・機能・素材の比較
一般的なポアオーバードリッパーと今回のChunky Coffee Makerを、いくつかの観点で整理してみましょう。
| 比較項目 | 一般的なドリッパー | Chunky Coffee Maker |
|---|---|---|
| 素材 | ガラス・プラスチック・金属が多い | 釉薬仕上げのセラミック |
| フォルム | スリム・シャープ | 丸みのあるぽってり形 |
| カラー | クリア・シルバー・ブラックが主流 | 鮮やかなカラーバリエーション |
| 保温性 | 素材によって差あり | セラミックで比較的高め |
| インテリア性 | 機能重視のデザイン | オブジェとして飾れる存在感 |
| 価格帯 | 数百円〜数千円が多い | デザイナーズアイテムとして高め |
こうして比べると、Chunky Coffee Makerは「コーヒーを淹れる道具」であると同時に「インテリアの一部」として設計されていることがよくわかります。
コーヒー器具とデザインの新しい関係
「使う」から「飾る」へのシフト
近年、コーヒー器具のデザインへの注目度はどんどん上がっています。スペシャルティコーヒーの広まりとともに、「何を飲むか」だけでなく「どんな道具で、どんな空間で飲むか」を大切にする人が増えてきました。
コーヒーグラインダーをインテリアとして選んだり、ケトルのカラーにこだわったり——コーヒーライフをトータルでスタイリングする文化が根付いてきているんですね。そういう流れのなかで、グスタフ・ウェストマンのようなファインデザインとコーヒーの融合は、とても自然な進化に感じます。
日本のコーヒー文化との親和性
日本は世界でも有数のコーヒー消費国であり、同時に道具や器への審美眼が非常に高い国でもあります。陶器の急須やこだわりの湯飲みで日本茶を楽しむ文化と同じように、「いい器でコーヒーを飲む」という感覚は日本人にとって非常にフィットするはず。
ウェストマンのChunky Coffee Makerは、そういう意味でも日本のコーヒーラバーにこそ刺さりそうなプロダクトだと感じます。
まとめ
グスタフ・ウェストマンのChunky Coffee Makerは、「コーヒー器具はこうあるべき」という既成概念を、丸ごとぽってりと覆してくれるような存在です。
- スウェーデン人デザイナーによる、シグネチャースタイルの「チャンキー」フォルム
- 釉薬仕上げのセラミック製で、保温性・耐久性・美しさを兼備
- ポアオーバースタイルで、コーヒーを淹れる体験そのものを豊かにする
- インテリアとして飾っておきたくなる、鮮やかなカラーバリエーション
コーヒーを淹れる時間を、もう少しだけ特別にしたいと思っている方——Chunky Coffee Makerは、そんなあなたの日常にちょうどいい「変化」をもたらしてくれるかもしれません。あなたのキッチンに、こんなぽってりとした相棒を迎えてみてはいかがでしょうか?
参考
— TARS


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