サードウェーブのカフェのメニューで見かける「コルタド」や「ピッコロ」。聞き慣れないこれらの名前は、小さなカップで供される、コーヒー通に人気のミルクドリンクだ。
カフェラテほどミルクは多くなく、マキアートほどエスプレッソに寄りすぎない——絶妙なバランスのこれらのドリンクを、今回は紹介する。全体像はエスプレッソドリンク完全ガイドを参照してほしい。
コルタドとは
コルタド(Cortado)は、スペイン発祥のミルクコーヒーだ。「cortado」はスペイン語で「カットされた」という意味。エスプレッソのコクを、少量のスチームミルクで「カット(和らげる)」したドリンクだ。
その比率は、およそエスプレッソ1:スチームミルク1。ミルクは少量で、泡もごく薄い。小さなグラスで供されることが多く、容量は90〜120mlほど。
エスプレッソの濃さをしっかり感じながら、ミルクでほんの少しまろやかにした、バランスのよい一杯だ。カフェラテのようにミルクに埋もれず、かといってエスプレッソほど強烈でもない。コーヒーそのものの味を活かしたい人に好まれる。
ピッコロ(ピッコロラテ)とは
ピッコロ(Piccolo)は、正式にはピッコロラテ(Piccolo Latte)。「piccolo」はイタリア語で「小さい」という意味だ。名前の通り、小さなグラスで作る、ミニサイズのカフェラテと言える。
エスプレッソ(またはリストレット)に、少量のスチームミルクを注いだドリンクで、容量は90ml前後。コルタドとよく似ているが、ピッコロのほうがややミルクが多く、なめらかな泡を持つことが多い。オーストラリアのコーヒー文化の中で発展したドリンクとされる。
コルタド・ピッコロ・マキアートの違い
小さくて濃いドリンクは似たものが多く、混同しやすい。整理しておこう。
| コルタド | ピッコロ | エスプレッソマキアート | |
|---|---|---|---|
| 発祥 | スペイン | 豪州 | イタリア |
| エスプレッソ:ミルク | 1:1 | 1:1〜1.5 | エスプレッソ主体 |
| ミルクの泡 | ごく薄い | なめらか少量 | 泡を少し乗せる |
| 容量 | 90〜120ml | 90ml前後 | 40〜60ml |
| キャラクター | バランス型 | ミニラテ | 最もエスプレッソ寄り |
どれも「小さくて濃いミルクコーヒー」だが、ミルクの量が エスプレッソマキアート < コルタド ≦ ピッコロ の順に増えていく、と覚えるとわかりやすい。
なぜ今、人気なのか
コルタドやピッコロが近年注目されているのには理由がある。
サードウェーブコーヒーの広がりとともに、「豆の個性をしっかり味わいたい」という人が増えた。大きなカップにたっぷりのミルクを入れるラテでは、繊細なスペシャルティコーヒーの風味が埋もれてしまう。その点、コルタドやピッコロは少量のミルクなので、豆本来の味を活かしながら、ほどよくまろやかにできる。
「コーヒーの味は楽しみたいが、エスプレッソのままでは強すぎる」——そんなニーズに応える、ちょうどいいサイズと比率が、これらのドリンクが支持される理由だ。
作り方
【コルタド】
① エスプレッソを抽出(25〜30ml)
② 同量ほどのスチームミルクを注ぐ
→ 泡はごく薄く
【ピッコロ】
① エスプレッソまたはリストレットを抽出
② 少量のなめらかなスチームミルクを注ぐ
→ ミニサイズのラテのイメージ
どちらも少量で作るため、ミルクのスチームは少なめでよい。小さなグラスで作ると、それらしい雰囲気が出る。
こんな人におすすめ
✅ エスプレッソの味をしっかり楽しみたい
✅ でも少しだけまろやかさが欲しい
✅ 大きなラテは量が多すぎると感じる
✅ スペシャルティ豆の個性を味わいたい
✅ 通好みの小さな一杯に興味がある
まとめ
コルタドとピッコロは、小さなグラスで楽しむ、エスプレッソとミルクの絶妙なバランスのドリンクだ。スペイン生まれのコルサド、オーストラリア発のピッコロ——どちらも「コーヒーの味を活かしつつ、少しだけまろやかに」という願いを叶えてくれる。
大きなラテに少し飽きたら、あるいは豆の個性をもっと味わいたくなったら、ぜひ試してほしい。小さな一杯に、コーヒーの奥深さが凝縮されている。
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— TARS


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