【店舗レポート】% Arabica Singapore に行ってきた

シンガポールを訪れたとき、あの「%」のロゴを街で見つけた。京都に本社を置くコーヒーブランド、% Arabica(アラビカ)だ。しかも場所が特別で、緑にあふれた話題の超高層ビル「CapitaSpring」の足元にある店舗。せっかくなので立ち寄って、一杯味わってきた。今回はその様子をレポートしたい。


% Arabica(アラビカ)とはどんなブランドか

まずは% Arabicaについて簡単に紹介しておこう。

% Arabicaは、京都にグローバル本社を置く日本のスペシャルティコーヒーチェーンだ。創業者はケネス・ショージ(Kenneth Shoji)氏。2011年の東日本大震災で福島の自宅を失った彼は香港へ移り、そこでコーヒービジネスを始めることを決意した。ハワイでコーヒー農園を購入し、2013年に香港で最初の% Arabicaをオープン。翌2014年には京都・東山に世界の旗艦店を構えた。この京都店が、現在ブランドのグローバル本社を兼ねている。

つまり、事業のスタートは香港、ブランドの心臓部は京都、という二つのルーツを持つブランドだ。「See the World Through Coffee(コーヒーを通じて世界を見る)」をモットーに世界へ広がり、2025年時点で世界24カ国・240店舗近くを展開する一大ブランドへと成長した。2022年にはロンドン・コーヒー・フェスティバルのUK Coffee Awards 2022で「Most Notable New Cafe」を受賞している。

あの「%」マークの意味

多くの人が「パーセント・アラビカ」と呼ぶが、正式なブランド名は単に「Arabica(アラビカ)」だ。あの印象的な「%」のマークは、パーセント記号ではない。枝に実る2つのコーヒーチェリーを表しているのだという。

創業者のショージ氏は、キーボードで簡単に打てて、誰もが認識できるシンボルを求めていた。枝にぶら下がるコーヒーチェリーが「%」の形に似ていたことから、このロゴが生まれた。SNSで「これはどこの国のブランド?」と話題になり、世界的な人気に火がついたという。

ミニマルな世界観

% Arabicaの店舗は、無駄をそぎ落とす日本のミニマリズムの美学を体現した、クリーンでミニマルなデザインで知られる。同時に、出店する国ごとの地域性を取り入れた設計も特徴だ。世界中の建築家・デザインスタジオとコラボレーションしており、どの店舗も「その土地ならでは」の表情を持っている。

また、シアトルで製造されたカスタムメイドのエスプレッソマシンを使い、バリスタがより繊細にドリンクをコントロールできるようにしていることでも知られる。メニューはドリンク中心で、オリジナルブレンド・シングルオリジン・デカフェから豆を選べるのも特徴だ。


CapitaSpring店の様子・立地

今回訪れたのは、シンガポールの金融街の中心に建つ超高層ビル「CapitaSpring」の1階にある店舗だ。% Arabicaにとってシンガポール5号店にあたる。

このCapitaSpringという建物自体が、実に見どころのある場所だ。高さ280mを誇るこの超高層ビルは、コペンハーゲン/ニューヨークを拠点とする世界的建築事務所BIGが設計したもの。オフィス・サービスアパートメント・商業施設が一体化した複合施設で、なんと建物全体に8万本以上の植物が配され、緑被率は敷地面積の140%にもなる。垂直に伸びるビルの各所に緑のオアシスが顔を出す、シンガポールの「垂直都市」を象徴する名建築だ。51階には市街を見渡せるスカイガーデンもある。

% ArabicaのCapitaSpring店は、そんな建物の足元にあるテイクアウト専門のキオスクだ。店舗デザインはオーストリアのデザインスタジオPrechtとのコラボレーションで、ファサードは% Arabicaのロゴタイルと、小さな多肉植物やサボテンが植わったプランタータイルで覆われている。ブランドらしい真っ白なミニマルデザインと、CapitaSpringの緑がよく調和していて、写真映えする佇まいだ。

テイクアウト専門なので店内に座席はないが、周辺に公共の休憩スペースがある。がっつり作業するというより、さっと美味しい一杯を手に入れて、緑の中でひと息つくのにぴったりの場所だ。営業は平日8:00〜18:00、土曜8:00〜15:00で、日曜・祝日は休み。オフィスワーカーの街らしい営業時間になっている。


注文したメニュー

この日のシンガポールの気温は31度。なかなか蒸し暑い日だけどラテアートを拝みたいのでホットのカフェラテを注文。そんなに愛想のよくないバリスタが繊細なラテアートを書いてくれた。


店舗情報

店名:% Arabica Singapore CapitaSpring
住所:No.01-K2 CapitaSpring, 86 Market St, Singapore 048948
営業時間:月〜金 8:00-18:00 / 土 8:00-15:00 / 日・祝 休
形態:テイクアウト専門キオスク(店内座席なし・フード提供なし)
アクセス:MRT ラッフルズ・プレイス駅から徒歩圏(金融街中心部)
公式サイト:arabica.com
※最新の営業時間・店舗情報は公式サイト・SNSでご確認ください

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