WPM(ダブルピーエム)完全ガイド。香港発・バリスタを支えるコーヒー器具ブランドの実力

スペシャルティコーヒーの世界を追いかけていると、最近「WPM」というブランド名を見かける機会が増えてきた。ラテアート競技の会場、バリスタトレーニングアカデミー、香港・オーストラリア・ヨーロッパのカフェシーン——世界各地でWPMの存在感が急速に高まっている。

香港発のこのブランドは何者なのか。今回はWPMの歴史・思想・代表プロダクトを徹底的に紹介する。


WPMとはどんなブランドか

WPMは2005年に香港で創業したコーヒー器具ブランドだ。創業時、家庭用エスプレッソマシンが抱えていた「シングルサーモブロックによる温度不安定問題」に着目し、業界に先駆けてツインサーモブロック搭載マシンを開発・市場投入したことが始まりだ。 Thecoffeeshop

現在はグラインダー・エスプレッソマシン・ミルクピッチャー・コーヒーアクセサリーと、コーヒー体験のすべての工程をカバーするプロダクトラインを展開している。 Thecoffeeshop

ブランドの哲学はシンプルで「バリスタを世界規模でサポートするパートナー」になること。世界中のバリスタが革新的かつ高品質なプロダクトでより良い一杯を作れるように、というミッションのもと製品開発を続けている。 Thecoffeeshop


なぜ今注目されているのか

WPMはPCA Latte Art Competition・CTI Latte Art Duel・香港ラテアートチャンピオンシップ・香港インタースクールラテアートコンペティション・香港ブリュワーズカップなど世界各地の著名なコーヒー競技のスポンサーを務めており、バリスタトレーニングアカデミーでも愛用されている。 Thecoffeeshop

さらに2024年のソウルカフェショーでは同社のZP-1グラインダーが「Cherry’s Choice Hot Product Award」を受賞し、アジア・オーストラリア・ヨーロッパ市場での影響力が急速に拡大している。 Hollys-corp


代表プロダクト

① PRIMUS エスプレッソマシン

WPMの現行フラッグシップマシン。メルボルン国際コーヒー展示会でのデビュー以来「プロフェッショナルグレードの技術を驚くべきコスパで実現した」と高く評価されている。

0.8Lボイラー・PID制御サーモブロック・SuperSteam専用サーモブロックの3系統を組み合わせた独自のハイブリッド加熱システムにより、並行してエスプレッソ抽出とスチームができる。 Zojirushi

最大の特徴はギアポンプシステムだ。一般的なエスプレッソマシンの振動式ポンプと異なりほぼ無音で動作し、1〜12barの圧力範囲にわたって精密な抽出コントロールが可能になっている。 Hollys-corp

ハイブリッド加熱システムにより起動から2〜3分で安定した抽出温度に達するため、一般的なシングルボイラーマシンより大幅に予熱時間が短い。 Hollys-corp

リアルタイム圧力プロファイリング・プリセット保存・カスタムプロファイル作成が可能で、家庭用・小規模カフェ両方をカバーする設計になっている。

こんな人に: 業務用グレードの技術を家庭・小規模カフェで使いたい人・圧力プロファイリングに興味がある人 🌐 https://www.wpmcoffee.com/products/primus


② KD-310P エスプレッソマシン

WPMの定番ホームバリスタ向けマシン。2024年にKD-310の後継機として登場し、OPV(オーバープレッシャーバルブ)を追加したことでより安定したエスプレッソ抽出を実現している。 Blackrabbitservice

デュアルサーモブロック・PID制御・カスタマイズ可能なプリインフュージョン(1〜10秒)と、SuperSteam専用サーモブロックが標準搭載。比較的コンパクトなボディに本格機能を凝縮しており、自宅でスペシャルティコーヒーを楽しむホームバリスタに向けた主力モデルだ。

こんな人に: ホームバリスタ・コンパクトで本格性能が欲しい人 🌐 https://www.wpmcoffee.com


③ KD-310GBS グラインド&ブリューマシン

KD-310GBをベースに2024年にアップグレードされたモデルで、可変圧力設定機能が追加された。コニカルバーグラインダーを本体に内蔵しており、豆を入れてボタンを押すだけで挽きたてエスプレッソが完成するオールインワン設計だ。 Blackrabbitservice

スペースを節約しながら本格的なグラインド&ブリューを実現しており、キッチンのスペースが限られている家庭やオフィスに向いている。

こんな人に: グラインダー一体型で手軽に始めたい人・省スペースを重視する人 🌐 https://www.wpmcoffee.com/products/kd-310gb


④ ZP-1 シングルドースグラインダー

2024年最大のハイライトとして公式ローンチされたWPMのフラッグシップグラインダーで、世界中のユーザーからパフォーマンス・デザイン・機能性について高い評価を受けている。 Blackrabbitservice

工具不要の分解システムによる清掃のしやすさと、他に類を見ないステップレス(無段階)粒度調整が最大の特徴で、ウルトラファインのエスプレッソグラインドから粗挽きのフレンチプレスまで幅広く対応できる。 D.S COFFEE ROASTER

商業グレードのブラシレスDCモーターを搭載しており動作音を最小限に抑えながら効率を最大化している。 coffeelog34

64mmのフラットバーを採用し、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングの交換バーも用意されている。2024年のソウルカフェショーでは新モデル「ZP-1 Konos」(コニカルバー版)も発表された。

こんな人に: 精度の高いシングルドースグラインダーを求める人・ホームバリスタ上級者・カフェ開業者 🌐 https://www.wpmcoffee.com/collections/zp-1-single-dose-grinder


⑤ ミルクピッチャー(チャンピオンシップシリーズ)

WPMが世界的に評価される理由のひとつがこのミルクピッチャーラインだ。世界ラテアートチャンピオンたちから信頼されており、複雑なパターンを描くための精密なコントロールを実現するために設計されている。 Thecoffeeshop

2024年には複数のチャンピオンバリスタとのコラボレーションモデルを発表した。2024年香港ラテアートチャンピオンのKwanjai・2025年香港ラテアートチャンピオンシップ1stランナーアップのIVYLKY・2022年WLAC 1stランナーアップと2016年WLACチャンピオンのRora&Umpaul各選手との共同開発モデルがある。 Blackrabbitservice

スパウト(注ぎ口)の形状・角度・容量にバリスタの意見を反映した競技用レベルの設計で、初心者からプロまで幅広く対応するラインアップが揃っている。

こんな人に: ラテアートを本格的に練習したい人・競技者・プレゼントに 🌐 https://www.wpmcoffee.com



WPMのプロダクトラインまとめ

カテゴリ代表モデル特徴
エスプレッソマシンPRIMUSギアポンプ・圧力プロファイリング・業務/家庭両用
エスプレッソマシンKD-310Pホームバリスタ向け定番・OPV搭載
グラインド&ブリューKD-310GBSグラインダー内蔵・オールインワン
グラインダーZP-1シングルドース・ステップレス・フラットバー
ミルクピッチャーチャンピオンシップシリーズ世界チャンピオン共同開発・競技仕様

日本での入手方法

日本での正規購入先:フジ産業株式会社

WPMの日本正規代理店はフジ産業株式会社(本社:東京都中央区)だ。フジ産業が取り扱う全てのWPM製品は食品検査合格およびPSEを取得しており、フジ産業サービスセンターでは正規輸入品(日本仕様)のみ点検・修理を受け付けている。 Owler

楽天市場のフジ産業公式店舗では、WPMのミルクピッチャー・グラインダーを中心に日本語サポート付きで購入できる。

楽天市場 フジ産業公式店舗で購入できる主なWPM製品:

ミルクピッチャー

  • 450mL ラウンドスパウト(06 ROUND)各カラー展開。内側に180mL目盛り付き・上端が斜めにカットされミルクの流量をコントロールしやすい設計。
  • 2023年ワールドラテアートチャンピオンシップ準優勝・盧道強(Lu Daoqiang)との共同デザインによる限定モデルも取り扱い。革新的なハンドル形状でミルクの流れを正確にコントロールできる。

グラインダー

  • ZP-1 シングルドースグラインダー(イタリア製64mmフラット刃・無段階調整・ブラシレスDCモーター・600〜1300rpm可変速度) Creationcommercial
  • ZD-17OD 電動グラインダー Creationcommercial
  • 手挽きコーヒーミル(スリムアルミボディ・ステンレス臼刃・最大20g)


🛒 楽天市場 フジ産業公式店舗

📦 取り扱いWPMカテゴリ:
・ミルクピッチャー
・グラインダー(ZP-1 / ZD-17OD / 手挽きミル)
・ドリップケトル
・その他アクセサリー(タンパー・ドージングカップ等)

並行輸入品はメーカー保証が受けられない場合があるため、WPM製品は必ずフジ産業の正規品を選ぼう。


まとめ

WPMは「香港発のアジアブランド」という枠を超え、世界のバリスタコミュニティで着実に存在感を高めているブランドだ。特にZP-1グラインダーとPRIMUSマシンは、ヨーロッパのプロ向けメーカーと比較されるほどの品質を持ちながら、コストパフォーマンスの高さで注目されている。

ラテアート競技への深い関与と世界各地のチャンピオンバリスタとのコラボレーションは、単なる機器メーカーを超えたブランドへの成長を示している。日本での知名度はまだこれからだが、その実力は確実に世界が認めている。


— TARS

コメント

タイトルとURLをコピーしました